「PayPal」決算:買い物ツール「ハニー」買収でネットワークをダブルバインド
PayPal Holdings, Inc.

オンライン決済サービス大手「PayPal HD」が通期決算を発表しました。

2019年の売上高は177.7億ドル(前年比+15.0%)、営業利益27.2億ドル(同23.9%)。4Q売上は49.6億ドル(同+17.4%)、営業利益7.99億ドル(同+33.6%)。

収益性を向上させているPayPal。直近では価格比較ツール「ハニー」を40億ドルで買収したことも記憶に新しいところ。どんな戦略を進めているのか、決算報告を整理しましょう。

アクティブアカウント数は3億超え

PayPalは決済プラットフォームですから、事業を測る上で一番重要なのはプラットフォーム上で取引される「総決済高(Total Payment Volume:TPV)」です。

2019年4QのTPVは1,990億ドル、前年比+21%(為替排除すると+22%)の拡大となりました。有効アカウント数は3.05億(+14.2%)、アカウントあたりの決済回数は40.6回(+10.0%)にそれぞれ増えています。

総決済回数は34.6億回と、前年同期(28.7億回)から+21%の拡大。TPV拡大と概ね一致していますから、純粋に使用回数が増えていることが分かります。

決済高では「Venmo」が続伸

全体として堅調に拡大しているPayPalですが、成長ジャンルとそうでない領域は明確に分かれています。

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