赤字が続くカメラ事業を続ける理由とは?「オリンパス」
今回はカメラ特集第6弾として、「オリンパス」(証券コード : 7733)に注目していきます。
1919年に顕微鏡の国産化を目指し創業、わずか半年で顕微鏡の国産化に成功します。1936年にはカメラレンズの開発に成功し、カメラ事業で多角化への道を開きました。
創業当初から商標として使用される「オリンパス」は、ギリシャ神話で神々が住むというオリンポス山にちなんだもので「世界に通用する製品を作る」という熱い思いが込められています。1949年からは社名にも使われるようになりました。
そんなオリンパスですが、カメラ事業は近年の市場縮小に伴い不振にあえいでいます。
映像事業の19/3期売上は487億円、営業利益は▲183億円。売上は7期連続の減少で12/3期から62%減少しており、営業利益も11/3期以降、ギリギリ赤字を回避した17/3期を除いて営業赤字が続いています。
しかしオリンパス全体で見るとそれほど不振には見えません。売上は横ばいで推移し、今期は7,939億円。営業利益も283億円と黒字で推移しています。
それもそのはず。実はカメラ事業の売上は全体の約6%にすぎません。
ではいったいどんな事業がオリンパスの売上の残り94%を稼ぎ出しているのでしょうか。また、直近の8期のうち、7期で赤字を計上しているカメラ事業をなぜ続けるのでしょうか。
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