フィルム事業を縮小し多角化! 研究開発に生きる「富士フイルム」の現在
さてフィルム市場の縮小という危機を乗り越えた「富士フイルム」ですが、現在の業績はどのようになっているのでしょうか。
今回は近年の業績と、フィルムに代わって業績を支える事業について詳しく見ていきます。
19/3期売上は2.43兆円と横ばいで推移。一方で営業利益は昨年の1,233億円から2,098億円と大きく回復し、過去最高益を記録しています。
最近の写真事業では、「チェキ」が好調。事業マネージャーによると、スマホでの写真撮影・共有が主流となる中、シャッターを押してフィルムが出てくることが逆に新しい体験となり、爆発的に売れているとのこと。
20年間の累計販売台数が4,400万台なのに対し、2018年度だけで1,002万台を販売。1年間で20年分の約1/4を販売している計算になります。
チェキの好調にも関わらず、前回紹介した通り写真事業の売上は00/3期に比べて半分以下と、大きく減少しています。
しかし全社売上で比較すると、状況は大きく変わります。
全体で見ると、2001年に富士ゼロックスを連結子会社化(ゼロックスから富士ゼロックスの株式を追加取得)して以来、全社売上は2兆円以上でほぼ横ばいの推移となっています。
写真事業の売上が大幅に減少した中、富士フイルムはどのように売上を保っていったのでしょうか。
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・「〇〇」と「〇〇」が写真事業に代わって活躍
・「〇〇」事業の売上の47%は〇〇によるもので、売上増加率9.3%と成長を続ける
・〇〇と〇〇が多角化を支える
・営業利益は過去最高を記録も、来期は〇〇 %増加の見通し