コングロマリット化した「ソニー」今一番伸びている事業はどれ?
ソニーグループ

ソニーといえば「ウォークマン」など、個人向け電化製品のイメージがあります。

しかし実際には、ソニーの事業は「ゲーム」「音楽」「映画」「家電」「カメラ」「半導体」「金融」など、多角化が進んでいます。

2018年の決算説明資料をみると、売上高が最も大きいのは「ゲーム&ネットワークサービス(以下「ゲーム」)」で、2.3兆円の売上。

営業利益でもゲーム部門が3,111億円と、一番の稼ぎ頭になっていることが分かります。

その他、年間1,000億円を超える営業利益を稼いでいるのは、「音楽」「半導体」「金融」の3つ。

ソニーにとっては、この3つも立派な稼ぎ頭になっているというわけです。

今回は、多角化が進んだソニーの未来を担う事業はどれなのか、同社の事業戦略をチェックしながら考えてみたいと思います。

※長くなったので、前後編に分けます。後編はまた次回。

8部門のうち、5つが増益基調

まずは、過去7年のセグメント損益を確認してみましょう。

連結売上8.7兆円のうち、もっとも伸びているのが「ゲーム」部門です。2012年度の売上は5,271億円に過ぎませんでしたが、6年後には4倍以上に拡大。

一方、携帯電話やインターネット関連サービスを提供する「モバイル・コミュニケーション」部門は売上4,873億円に縮小。ピーク時の3分の1以下です。

その他のセグメントについては以下の通り。

音楽部門の売上は7,950億円と、6年前と比べて2倍近くに拡大。映画部門、半導体も伸びています。

一方で、カメラなどを手がける「イメージング・プロダクツ」の売上は縮小。

営業利益で見るとどうでしょうか。

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