ソフトバンクの孫正義氏も言っていたが、スプリントの「マジックボックス」というのが何やらすごいらしいということで、どういう風にすごいのかを調べてみることにする。
上の動画では、スプリント技術部門のチーフ・オペレーティング・オフィサーのおじさんが楽しそうに話してくれている。彼によれば、マジックボックスというのはスプリントが成し遂げた最新のブレイクスルー・イノベーションであるらしい。
マジックボックスを導入することにより、顧客の家庭やオフィスにおけるネットワーク体験をドラスティックに改善することができるという。
マジックボックスはインドアユニット、つまり室内に設置する装置であり、窓の近くに置くことで簡単に設置することができるとのこと。
それにより、室内3万平方フィート(=2787平方メートル)、屋外100メートルもの範囲をカバーできるらしい。
さらに、製品ページによると、
・アップロードとダウンロード速度を平均200%向上させる
・コストゼロ
・同時に64もの機器と接続可能
・Wi-Fiと干渉しない
などの特徴がある。設置して接続することでネットワーク速度を改善する、という意味ではWi-Fiに似ているような気もするが、あくまでも既存のLTE回線をめっちゃ速くする、というものであるらしい。
2016年に商用テストを開始、2017年5月(先月)に発表され、今年の夏にローンチの準備。そして夏が終わる頃に一部の顧客に対して配送を開始するという。
FAQにはこんな質問もあった。
Q:俺のデバイスはスプリント・マジックボックスを使えるか?
A:スプリント・マジックボックスは過去2-3年にリリースされた最新のデバイス(タブレットと携帯)で動く(スプリントの2.5GHz B41周波数をサポートしている)。Sprint LTEプラスの印があれば全部動くよ。
どうやら、「2.5GHz B41」というのがポイントらしい。そういえば孫さんも言ってたな、新しい高周波数帯を試していると(よくわかってない)。今後、5Gとかもそのうち発表されるだろうし、そうなるとスマホやタブレットの使い方はさらに発展するのだろう。楽しみ。