中国最大の音楽ストリーミングサービス「Tencent Music」IPO後初の決算を発表
昨年年末に米国でIPOを果たした中国最大の音楽ストリーミング会社「Tencent Music Entertainment」が2018年12月期の通期決算を発表しました。
「Tencent Music Entertainment」は2016年にテンセントの子会社として設立されました。音楽ストリーミング・オンラインカラオケ・ライブストリーミングサービスを中国で展開し、月間アクティブユーザは8億人を超えます。そして2018年12月にニューヨーク証券取引所に上場しました。
全体の業績を見ていきます。
今期の売上は189.9億元(3,140億円)と、前年比72.9%の増収です。営業利益は20.4億元(337億円)で、前年比28.0%の増益を達成しています。
一方、四半期ごとの業績推移をみると、今4Qは営業損失9.7億円を計上しています。理由としては、「ワーナーミュージック」と「ソニーミュージック」とのライセンス契約による株式交換に伴い、15.2億元にも及ぶ一時的な会計費用が発生したからです。
今期の営業利益率は10.7%です。Spotifyがいまだに通期で営業赤字な一方、「Tencent Music」は通期で安定的に利益を出しているのが特徴です。一体どのように利益をあげているのでしょうか?その原因を探るべく、事業の詳細を見ていきましょう。
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