私見だが、GE(ゼネラル・エレクトリック・カンパニー)も「名前は知ってるけどよくわからない会社」の一つだ。ともすればGM(ゼネラル・モーターズ)と間違えがちだが、GMは自動車会社なので、かなり違うと思われる。
GEは多国籍コングロマリットなので、多くの子会社で多様な事業を展開しているが、代表的なものは次の通り。
GEキャピタル
金融サービスやリース、不動産ビジネスなどを展開。
GEエイビエーション
ジェットエンジンなど、航空機のための機械システムを扱う。
GEパワー
発電などのエネルギー関連ビジネス
GEヘルスケア
ヘルスケアに関わるテクノロジーソリューションを提供
その他にもオイル&ガス、トランスポーテーション、エナジーコネクションズ、リニューアブルズなど多岐にわたる事業を展開。その名前の通り、「電気に関することならなんでも」やっているコングロマリット企業と理解しておけば良さそう。
GEキャピタルに関するニュースを探ると、2015年に中核事業をウェルス・ファーゴに売却したというような情報が散見される。日本のGEキャピタルも三井住友ファイナンス&リースにリース事業を売却していた。だけど組織としてはまだあるんだな。そうじゃないと会社ページに載せないはずだし。。
しかし、2017年1Qの報告書には「GE Capital exit largely complete」とある(右下の方)。これって売却はほぼ完了しましたってことだよな。よくわからん。
全体の業績。売上高は、「Industrial」が250億ドル、「Verticals」が26億ドルとなっており、全体で277億ドル。「Industrial」の占める割合がかなり大きい。
右半分にはより具体的な売上高の内訳もある。パワーが60億ドル、再生可能エネルギーが20億ドル、オイル&ガスが30億ドル、エイビエーションが68億ドル、ヘルスケアが43億ドル。どれかに大きく依存するということもなく、かなりばらけた売上構成になっている。
パワーセグメントは8億ドル、再生可能エネルギーは1億ドルほどの利益。
エイビエーション(航空エンジンなど)の利益は17億ドル、オイル&ガスは2億ドルほどの利益。
ヘルスケアは6.4億ドル、トランスポーテーションは1.5億ドルほどの利益。
ゼネラル・エレクトリックを一言でいうと「電気系なんでもコングロマリット」ということがわかった。社名そのまま。
その中で売上として大きいのは航空エンジンを扱うエイビエーション・セグメント、発電などに関連するパワー・セグメント、そしてヘルスケアセグメントの三つで、どれも四半期売上高40億ドル、利益5億ドルを超えている。
エイビエーション・セグメントの収益性は特に高く、四半期売上68億ドルのうち、16.8億ドルもの利益をあげている。