営業利益率66%というとんでもない利益率を誇るVisaの事業KPIを追う!
先日、クレジットカードブランドとして世界最大を誇るVisaの2017年9月期の通期決算が出たので、過去のデータまでさかのぼってまとめてみようと思います。
まずは意外と知らないVisaの歴史をひもときます。非常に示唆的な内容で、人類史上における決済手段の進化の歴史といっても過言ではないと思います。
Visaのはじまりは1958年、バンク・オブ・アメリカがアメリカの中流階級及び中小企業を対象として最初の消費者向けクレジットカードプログラム「BankAmericard」を開始したことにさかのぼります。当初は紙のカードとして始まり、300ドルが上限だったとのこと。
1970年にはDee Hockを創業者として「National BankAmericard Inc.」が設立されます。
1973年には最初の電子決済システムを開始すると、1974年にはグローバルに拡大。1975年にはデビットカードも開始すると、1976年に世界中のどんな言語でも発音しやすい「Visa」というブランドに名前を変更します。
1979年には最初のVisaトラベラーズ・チェックが4つの通貨で発行。1983年にはATMネットワークを開始し、世界中で24時間いつでも現金を利用できるようにしたとのこと。
1986年には、それまでビジネスと旅行が主な用途だったクレジットカードを、何にでも使えるんだと知らしめる広告キャンペーンを打ちます。
1993年にはカードによる詐欺を減らすために世界で初めて最先端のニューラル・ネットワーク技術を搭載。
1997年には累計決済ボリュームが1兆ドル、2001年には発行枚数が10億枚に達します。