ストック売上が全体の8割超!日本初のネット企業「インターネットイニシアティブ」
今回は国内で初めてインターネットの商用接続サービスを開始した「インターネットイニシアティブ(IIJ)」について見ていきたいと思います。
創業者である鈴木幸一氏は1946年生まれ、神奈川県出身です。
早稲田大学文学部を卒業した後、日本能率協会に入社して新規事業開発などを担当していました。
1982年には日本アプライドリサーチ研究所の取締役に就任し、ベンチャー企業の育成指導や地域開発のコンサルティングを実施。
そんな鈴木氏のもとに日本でインターネットを商用化しようという話がきました。
当時、アメリカでは既に商用化が始まっていましたが、日本では“IT”という言葉すらなく、“ニューメディア”や“マルチメディア”などと呼ばれていました。
技術者しかインターネットを知らなかったので、「2000年頃には数千万人の利用規模になる」と書いた事業計画書を銀行に持って行っても「今までに聞いたことのないような大ボラだ」とまったく相手にされませんでした。