Amazonやペンタゴンも顧客に抱えるサイバーセキュリティSaaS「Tenable」が新規上場
新規米国IPO6月〜8月上場まとめでピックアップした企業の中から、急成長中のサイバーセキュリティSaaS「Tenable」を取り上げます。
(公式HP)
Tenableは2002年、現CTOのRenaud Deraison氏によって設立されましたが、そのルーツはオープンソースの脆弱性検知ソフト『Nessus』にあります。
『Nessus』が最初に公開されたのは、Tenableが設立される4年前の1998年。
1998年はアメリカのOpen Source Initiativeが「オープンソース」を定義した年です。
『Nessus』はインターネット業界の大きな流れの中で発足したプロジェクトで、最初のバージョンをリリースしたのが、当時17歳の天才エンジニア・Deraison青年でした。
Deraison氏はセキュリティ企業「Solsoft」での勤務を経て、2002年にTenableを設立。
2005年に『Nessus』の商用利用をライセンス制へ変更し、ソースコードを非公開とします。
2008年から商用ライセンスの有償販売を開始し、2015年から定期課金によるサブスクリプションモデルを導入。
2018年7月にNASDAQへ上場しました。
四半期業績の推移を見てみましょう。
右肩上がりの成長を続けており、今四半期の売上は6,359万ドルです。
前年からの増収率は40%を超えており、成長が加速しています。
営業利益は出ておらず、損失額は拡大傾向にあります。
急成長を遂げるTenableは一体どのようなサービスを提供しているのでしょうか?
Tenableが提供する脆弱性(セキュリティ上の弱点)管理サービスは大きく3つあります。