世界20か国以上でオンライン印刷サービスを展開!欧米の印刷EC化をけん引する「Cimpress」
今回は取り上げるのは、世界中で印刷ECを提供する「Cimpress」という会社です。
先日、プリントネットの新規上場やラクスルの通期決算が発表されました。
それによると、日本の印刷市場におけるオンライン比率が3%に過ぎないのに対し、西欧では15%と日本の5倍に達しているそうです。
そして、ヨーロッパ印刷市場のEC化をけん引しているのがCimpressという会社です。
創業者のRobert Keane氏はハーバード大学を卒業したのち、フランスにある経営大学院「INSEAD」でMBAを取得。
そのままフランスに残り、1994年に設立したのがBonne Impressionという会社。
「大企業の高品質な紙をスモールビジネスでも使えるように」というコンセプトで、小規模の印刷業者向けに紙や素材の卸売サービスを開始します。
Keane氏は大学院の同僚の紹介で、Microsoftの印刷デザイン作成ソフトウェア『Microsoft Publisher』の外部コンサルタントとして印刷業界のリサーチ活動もしていました。
Microsoftとのコネクションを活かし、『Microsoft Publisher』と紙素材のセット販売によって売上を伸ばすも、Microsoftに売上の70%を持っていかれるというひどい契約だったため、新たなビジネスを模索します。
(参考)
そして1999年、Webから印刷物を注文できる『vistaprint』をフランスとイギリスでローンチしました。