リンクアンドモチベーションは、2000年に創業した「モチベーション」にフォーカスした経営コンサルティング会社です。
心理学・行動経済学・社会システム論などの成果を取り入れた「モチベーションエンジニアリング」を掲げ、企業を取り巻く関係者(社員や株主など)の関係構築を支援。
過去の業績推移を見ると、2010年代に入ってから急激に拡大していることが分かります。
2010年の売上は71億円でしたが、2017年には369億円と、5倍以上の規模に拡大。
リンクアンドモチベーションの「モチベーションエンジニアリング」とは一体どのようなもので、具体的にどんな事業を展開しているのでしょうか?
今回のエントリでは、同社の沿革を整理した上で、現在の事業数値についてもまとめたいと思います。
創業者の小笹芳央氏は1961年生まれ。1986年にリクルートに入社した人物。リクルート事件が起きたのはその2年後です。
リクルートでは長年、人事担当を歴任。
そして、2000年に「リンクアンドモチベーション」を創業すると、モチベーションマネジメント事業、エントリーマネジメント事業の営業をスタート。
当初はリクルートと、新卒者採用領域について業務委託契約を「エントリーマネジメント事業」として結んでいます。
同年8月には仕事環境の変革をサポートするプレイスマネジメント事業も開始。
こうして見ると、早期から多様な切り口でのコンサルティング事業を手がけていたことが分かります。
その他、人事むけ診断商品「エンプロイーモチベーションサーベイ(EMS)」(2000年)、イタリアンレストラン「LINK DINING」(2004年)、IR戦略コンサルティング(2009年)、そして学習塾など、多様な事業を展開しています。
会社としては2007年に東証二部に上場したのち、2008年には東証一部に指定。
コンサルティングというただでさえ無形のサービスを扱っている上に、かなり多くの事業を手がけているため、リンクアンドモチベーションの事業もパッと見わかりにくい部分があります。
ここで、同社の事業内容を整理してみましょう。