Vmwareはサーバーの仮想化技術などを活用した事業を展開する企業。
サーバーの仮想化はホスティングやクラウドコンピューティングなどの事業分野で欠かせないものとなっている。
・2015年12月決算期の売上高は65億7100万ドル、営業利益は11億9700万ドル、純利益は9億9700万ドル
・収益形態はライセンスとサービスの大きく二つがあり、それぞれ27億ドル、39億ドルの収益
2015年の売上高は65億7100万ドル。すげえな。同年のExpediaの売上が66億ドルだから、規模としてはほとんど同じくらい。これはびっくりした。
Vmwareは、仮想化技術を超えてさらに高度なサービスを展開しているらしい。
・SDDC(Software-Defined Data Center)
直訳すると「ソフトウェアによって定義されるデータセンター」。従来のデータセンターは、サーバーマシンが各利用者ごとに物理的に用意されており、せいぜいサーバー内が複数ユーザーが利用できるように仮想化して分割しているくらいだった。しかし、Vmwareは仮想化技術によって「データセンター自体を仮想化する」というコンセプトを掲げたようだ。データセンターとして物理的にどこかのマシンが対応する必要などなくて、ユーザー側としては必要なリソースがどういう形であれあればいい、ということなのかね。これにより、より柔軟なデータセンターをシンプルに、安く構築することが可能になったとのこと。
・Hybrid Cloud Computing
Vmwareのクラウド戦略は「プライベートクラウド内において仮想化技術を引き続き推進する」「プライベートクラウドをパブリッククラウドに拡張する」「パブリッククラウド同士をセキュアに接続する」という大きく3つからなる。
・End-User Computing
IT企業が効率的にアプリケーションやデータに接続できるようにする。らしい。具体的な製品として「AirWatch」モバイルソリューションや「Horizon」、デスクトップ仮想化技術、「VMware Identity Manager」などがある。これらを「Workspace One」としてパッケージ化したのもある。
世界中に置いた119の拠点に1万9000人の従業員がいるとのこと。
収益の内訳と推移を見てみよう。
Vmwareの収益はライセンスとサービスという大きく二つの形式があり、サービス収益の中にはソフトウェアメンテナンス、プロフェッショナルサービスの2つが含まれている。2013年以降についてはサービスの内訳の収益額も載せている。
2015年をみると、ライセンスによる収益が27億ドル、サービスによる収益が39億ドル。サービス収益のうち、34億ドルがソフトウェアメンテナンスによる収益ということで、ここが一番でかい。
しかし、Vmwareはテクノロジー企業としてかなりエッジが効いた方だと思うので、事業を理解するのも難しいな。。いずれもっとちゃんと深掘りしたいところ。