Chewy 4Q決算:売上加速!お財布シェア高まり、上場以来初の黒字転換
ペット用品に特化したオンライン通販を手がける米企業「Chewy」が3月30日、2021年1月期(通期)決算を発表。期待を上回る好業績だった。
昨年11月〜1月における売上高は20.4億ドル(前年比51%増)に加速。営業利益も2,160万ドルとなり、2019年の新規上場以来初となる黒字化を達成した。
Chewyをあえて一言で表すなら、ペット用品版のAmazon。継続性の高いペットフードを土台に顧客を獲得し、物流網の拡大に投資してきた。直近では、医薬品など新たな商材への展開を図る。
もっとも、ペット向けならではのユニークな側面もある。エモーショナルな性質の強い産業であるがゆえに、Amazonとは異なる形で顧客志向を追求してきた。
成長加速や収益性向上の背景には一体何があるのか?決算カンファレンスコールの内容を中心に、動向を整理しよう。
Chewyの事業戦略は極めてシンプルだ。効率よく顧客を獲得し、その上で顧客あたりのウォレット(お財布)シェアを高めるというもの。