節目を迎えるオンライン決済「ペイパル」の戦略:追い風去りし後の打ち手に迫る
PayPal Holdings, Inc.

オンライン決済の老舗、ペイパル・ホールディングスが節目の時を迎えている。年間の決済取扱額(TPV)は1兆ドルを超え、かつて親会社だった「eBay」と本格的に袂を分かちつつある。

ダン・シュルマンCEOによると、eBayを除いたペイパルの売上高は前年比29%伸びた。同じく10〜12月の伸びは22%。この規模にして立派な成長率ではあるが、コロナ禍からの成長加速は一段落してきた。

サプライチェーン逼迫は、クロスボーダー取引の減少などの形でペイパルにも影響を及ぼしている。もう一つ気になるのが、これまで高成長してきた「Venmo」のTPV減速だ。その一方、今まで遅れていたVenmo事業の収益化にも本腰を入れる。

先日紹介した「Visa」もそうだが、デジタル決済を取り巻く環境はここ数年、急速に変化している。今回の記事ではペイパルがどのような打ち手を進めようとしているか、先日発表された決算をもとに紐解く。

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