DTCシフトに成功した米アウトドア用品メーカー「イエティ」の成長戦略
今回ご紹介するのは、米国のアウトドア用品メーカー「イエティ(YETI)」だ。
米国でアウトドアが人気なのは言うまでもない。米アウトドア産業協会によれば、年間の支出総額は8,870億ドル(≒109兆円)。米国人760万の雇用を支える一大産業である。
上記数値には渡航費や宿泊費、ガイドやレッスンなどのサービスも含まれる。とはいえ、製品だけでも1,845億ドルと巨大だ。
この市場において、新興プレイヤーでありながら成長してきたのが「イエティ」である。2021年には売上高が14億ドルを超えた。時価総額は一時100億ドルに迫るなど、市場からの評価も高い(現在は53億ドル)。
今回の記事では、起業家精神にあふれたイエティの成功物語についてご紹介し、同社の成長戦略を紐解く。米国のDIY産業の裾野の広さを感じさせる内容だ。