DocuSign 3Q決算:法人中心に売上成長が加速、AIによる契約書分析も開始
米電子契約サービス「DocuSign」が12月3日(現地時間)、8〜10月期決算を発表した。リモートワークの重要性が増す社会情勢が、DocuSignの業績にも表れている。
何より目に付くのが、売上成長率の加速だ。DocuSignは2018年にIPOを果たしてから成長率が衰えないのが驚異的な特徴だったが、それがコロナ禍でさらに加速した。
売上高は3.83億ドル(前年比53%増)に加速。前回予想の上限(3.6億ドル)をさらに上回る値だ。営業損失は4,847万ドルである。
DocuSign CEOのダン・スプリンガーは今回の結果について「企業たちは契約プロセスについてもDXを進めており、DocuSignのクラウドプラットフォームとしての役割が増している」とコメント。
3Qの結果はそうした追い風を受けている結果だとし、ビジョンとする「Agreement Cloud」の拡大に向けて自信を見せている。
Adobeをはじめ競合は存在するが、DocuSignの展望に陰りはみえない。彼らはどのような戦略をもって事業を推進しているのか、決算報告の内容について確認しよう。
スプリンガーCEOは決算発表コールの中で、大きく三つのポイントについて説明した。