東南アジアのインターネット企業「Sea Limited」の躍進が続く。ゲーム、Eコマース、決済と3事業が前年比2倍前後の成長を謳歌している。

売上高は前年比99%増の12.1億ドル、営業損失は同じく63%増の3.1億ドルとなった。赤字額は大きいが、この規模にして極めて成長ペースがなかなか衰えない。

Seaは世界的に最も注目される東南アジア企業の1つだ。市場からの期待は上がり続け、時価総額は869億ドルを超える。

一番の特徴は、デジタルエンターテインメント（ゲーム）とEコマース、決済というポテンシャルの高い3事業がすべて高成長を遂げていること。どれも新型コロナ拡大で巣篭もりの追い風を受けたジャンルでもある。

Strainerでは上場まもない2018年からSeaをウォッチし続けてきた。当時の時価総額は41億ドルだった。過熱する期待はどこまで続くのだろうか。今回も、決算報告の内容について確認してみよう。

ゲーム利用者は5.7億人に拡大

Seaにとって収益基盤となっているのが、ゲーム事業を展開するデジタルエンターテインメント事業だ。