デジタルシフトの裏で拡大続ける「Twilio」今後の成長戦略に迫る
クラウドコミュニケーションに特化した米Twilioが堅調だ。ショートメッセージや通話など、現代社会に必須不可欠な機能をAPIとして提供する会社である。
売上高は前年比62%増の5.9億ドル。Strainer(当時Stockclip)が2017年末に初めて取り上げて以来、事業規模は実に6倍に成長した。
株価は当時の10倍を優に超え、現在の時価総額は526億ドルを超える。直近の売上高に対して22年分と、かなり高い評価だ。
一方では営業損失が2億ドル近いなど、赤字企業なのは変わらない。市場からの期待が加熱する中、Twilioは今後の成長プランをどのように描いているのだろうか。
今回の記事では、Twilioのここ数年の動向について確認した上で、CEOジェフ・ラーソンが掲げる戦略について改めて整理する。
SaaS領域の代表的企業でありながら、日本におけるTwilioの知名度は低い。まずは彼らがどんなサービスを展開しているかについて押さえておこう。