中東のSNS「Yalla」が新規上場へ:コロナで売上、収益性ともに追い風
中東のネット企業「Yalla Group」がニューヨーク証券取引所への新規上場を計画し、申請書類が公開された。
Yalla Groupは、UAE(アラブ首長国連邦)に本社をおく企業だ。SNSやカジュアルゲームを事業領域とし、MENA向けを中心に事業を展開している。
MENAは「中東・北アフリカ」を意味する言葉で、アラブ首長国連邦のほかにカタール、クウェート、サウジアラビア、アルジェリア、バーレーン、エジプト、ヨルダン、モロッコ、オマーンが含まれる。
Yalla Groupの四半期業績は、2020年4〜6月期の売上高で3,170万ドル、営業利益は1,610万ドルにものぼった。
アメリカに上場する会社として規模は大きくないが、収益性は非常に高く(営業利益率50.8%!)、売上成長率は前年比122%と大きく加速している。
COVID-19の拡大は、中東や北アフリカなどの地域でもスマホエンタメコンテンツの消費拡大をもたらした。日本ではなかなか実感することのない中東企業「Yalla Group」について、上場申請書類から紐解いてみよう。