自己資本比率30%にまで低下したマイクロソフトの事業数値を1994年までさかのぼる
前回、Appleについてチェックしたので、今度はマイクロソフトについて調べます。
マイクロソフトは1975年にアルバカーキにてビル・ゲイツとポール・アレンの二人によって創業されました。
1985年には家庭向けパソコンOS「Microsoft Windows」の最初のバージョンを発売。翌年の3月にナスダックへの株式上場を果たすと、1989年にはそれまでの「Microsoft Works」を改善した「Microsoft Office」を発表。
1993年にはマイクロソフトはパソコン用OSとして世界トップのシェアを獲得すると、その後は独占的な地位を確立します。
2007年以降のスマートフォンやタブレット化の流れには少し遅れたものの、すでに確立したパソコン分野での地位は磐石で、安定的な収益を確立しています。
さて、それではここから事業数値を追っていきます。まずは損益の推移を1994年までさかのぼってみます。
1994年から2017年までの23年間で、売上高は46億ドルから899億ドル、営業利益は17億ドルから223億ドルへと大きく成長しています。
今でこそ成熟した感のあるマイクロソフトですが、2015年までほぼ右肩上がりの売上増加を続けてきたことは驚異的です。
ただ、営業利益率は少しずつ低下しているように見えます。
1994年からずっと営業黒字を続けてきているマイクロソフトですが、そのコスト構造はどうなっているのでしょうか。営業費用の対売上比率をみてみます。