売上前年比2.6倍!住宅売買に自ら参入して急成長中の「Zillow」決算
アメリカの不動産テック企業「Zillow Group」が2019年4Q決算を発表しました。
4Q(3ヶ月)の業績をみると、売上高が9.44億ドル(前年比2.6倍)と急増。その一方で、利益指標である調整後EBITDAは△318万ドルのマイナスに転じました。
1年を通じての売上も27.4億ドル(同2倍)、調整後EBITDAは3,888万ドルのプラス(同△81%)。
売上構成をみると急激に伸びているのは、なんと「住宅販売」。Zillowといえば、不動産エージェント向けの販促サービスが主な収益源でしたが、2018年から自ら物件の仕入れ販売に参入し、大きく伸びています。
しかし、在庫リスクもある物件の仕入れ販売にZillowがなぜ参入したのでしょうか。この辺りの経緯も含め、決算内容を整理してみたいと思います。
まずは、Zillowグループの始まりから軽く復習しましょう。
Zillowは2004年、航空券予約サイト「Expedia」の創業者でもあるリッチ・バートンが創業しました。(彼はリクルートが買収した『Glassdoor』創業者でもあります)