SBI HD決算:証券口座数は野村越え、コロナ後見据え「ネオ証券化」も
金融事業グループ「SBIホールディングス」が通期決算を発表しました。
収益は3,680億5,500万円(前年比+4.7%)、税引前利益は658億1,900万円(同△20.7%)。増収減益となりました。
SBIホールディングスの事業は、大きく三つのセグメントに分類されます。一つ目はネット証券事業をはじめとする「金融サービス」。ここが収益2,468億円、税引前利益534億円をあげています。
企業への投資や資産運用サービスを手掛ける「アセットマネジメント」事業は収益1,158億円、税引前利益352億円。
バイオ関連事業は収益39億円、税引前損失△114億円。ここは縮小傾向にあります。
日本のインターネット証券会社としては圧倒的トップの座を保っているSBIホールディングス。市場の急変はプラスに働くはずですが、自社での投資運用も行っているために今回決算は減益となりました。
SBIグループは、証券事業の口座数は野村證券を抜くなど、今まで以上に存在感を増しています。足元がどのような状況にあるのか、決算報告の内容を整理しましょう。
まず確認したいのは、土台となる「SBI証券」事業の動向です。