Visa決算にみる世界の消費変化:トラベル領域は△80%の減少
クレジットカードブランド「Visa」が2Q決算を発表しました。
売上高は58億5,400万ドル(前年比+6.6%)、営業利益は39億2,400万ドル(同+7.8%)。増収増益は続いています。
地域ごとの決済高構成を見ると「アジア太平洋」地域で決済高が大きく減少したことがわかります。アメリカや欧州はこの時点(1-3月)では伸びていますが、次の決算には影響が出そうなところ。
今回は、決算カンファレンスコールでCEOやCFOが語った内容を中心に、COVID-19影響下での決済動向、そしてVisaが現在注力していることについてまとめたいと思います。
まずは多くの方が気になるであろう、新型コロナウイルスがVisa決済に与えている影響について整理します。
CFOのVasant M. Prabhu氏が、3月から4月28日までの動向について説明しています。原文はこちら。
それによると、米国では1月2月に力強い成長があったのち、ロックダウンのあった3月後半から決済高が急激に減少。3月末時点で決済高は△28%もの減少となりました。