おはようございます。 トランプ氏が先日、カナダについて「彼らは(米国の)州であるべきだ」などと述べ、反発を呼んでいます。この発言が物議を醸しているのは当然ですが、ここで知っておきたいのがカナダの成り立ちです。
かつて北米の英国領だった点は米国と共通しますが、カナダは元々フランス領。1763年にパリ条約で英国に割譲され、米国の独立戦争(1775年〜)ではカナダ住民にも参加が呼びかけられましたが、フランス系住民たちは応じず。1783年にアメリカ合衆国が成立すると、ロイヤリストと呼ばれる王党派がカナダ方面へ移住しました。
その後カナダは英国の自治領となり、1926年には外交権も付与。1931年には英国と対等で、英国君主への忠誠心で結びついているという位置付けになりました(実質的な独立)。カナダ憲法が成立して正真正銘の独立国家となったのは1982年と、比較的最近のことです。
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