おはようございます。 米国企業の決算シーズンが本格化しました。今週はAmazonやApple、AMDをはじめ注目を集めそうな決算が目白押しです。今のところは引き続き、生成AI周りへの設備投資が盛んな印象。
ちなみに目白押しとは、小鳥のメジロが押し合うように並んで止まる習性からきているそうです。
開示資料より作成
マイクロソフトが4月25日、2024年1〜3月期決算を発表。同社においては第3四半期にあたる。
売上高は619億ドル(前年比17%増)に拡大し、営業利益も276億ドル(同23%)と堅調。株価はこの一カ月で5.4%ほど下がっていたが、決算発表後の時間外株価は4.6%上昇した。
サティア・ナデラCEOはプレスリリースで「CopilotシリーズがAI革命の新時代を指揮している」と豪語。あらゆる職種や業界において、ビジネスの結果を改善していることを主張した。
新たな決算を読み解くと、ナデラCEOが言うことは決して誇張ではないように感じられる。今や世界中の名だたる企業が、「生成AI」の実用化に向けて民族大移動を始めている。驚くべきは、その規模である。
電気自動車メーカーのテスラが4月23日、2024年1〜3月期決算を発表。売上高は213億ドル(前年比8.7%減)、営業利益は11.7億ドル(同56%減)となった。
業績悪化がすでに織り込まれていたこともあり、時間外株価は目下13%もの上昇中。イーロン・マスクCEOが語る今後の展望に、気持ちを揺さぶられる投資家はまだまだ少なくないようだ。
マスクCEOが語る成長戦略の中心には、自動運転と新型車種がある。ロボタクシーの展開も間近に迫っており、人型ロボットの開発も進める。果たしてどのような状況にあるのか、最新の決算コールの内容を中心に紹介する。
メタ・プラットフォームズが4月24日、2024年1〜3月期決算を発表。売上高は365億ドル(前年比27%増)、営業利益は138億ドル(同91%増)だった。
増益基調が続く中、メタ社の株価はこの一年間で138%もの上昇。ところが決算後の時間外株価は、執筆時点で15%以上の急落となっている。理由の一つは、4〜6月の売上予想が365〜390億ドル(前年比14〜22%増)と減速が見込まれるためだ。
もう一つ今後を大きく左右しそうなのが、同社の「投資サイクル」。過去数年は短尺動画「Reels」に投資し、直近になって収益化が進展。ようやく回収フェーズかと思ったら、今度は「AI」への大胆投資を進めていくという。
半導体ファウンドリ最大手のTSMCが4月16日、2024年1〜3月期決算を発表。
復調期待が大きく高まった前四半期と比べると売上・利益ともに減少し、決算発表翌日の株価も4.9%の下落。生成AIの盛り上がりとともに関連する需要が高まっているが、会社全体を上向かせるには至っていない。
とはいえ、結果を断ずるのは時期尚早と言える。大きな割合を占めるスマートフォン向けは、業績が軟化した最大の要因。パソコンやサーバー向けにおいては、生成AIの台頭がこれ以上ない好機になりつつある。
今回もFinboardで見つけたのが、コアコンセプト・テクノロジーという会社だ。2009年創業のDXコンサルティング企業で、売上、利益ともに目覚ましく伸びている。
2024年の売上予想は208億円(前年比31%増)、経常利益は24億円(同36%増)にのぼる見込み。執筆時点での時価総額は395億円で、予想PERは23.4倍となる。
DXの重要性が叫ばれる中、コアコンセプト・テクノロジーは製造業と建設業を対象とし、DX支援を手がけてきた。今回の記事では、彼らがどのように日本のIT業界の負を解決しようとしているか、紹介する。
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